女ひとり♪家呑み日記

お酒が好きです

呑むのは、ビール、赤ワイン、日本酒、スコッチ、ブランデーです

料理はほぼツマミです(笑)
乗りテツも好きです

どうぞよろしく(^o^)/

またまた酒蔵をたずねて

先々週、1か月分降雨量の雨が一晩で降ってしまい、
あちこちで冠水してしまった埼玉県北部のこと、
ご存知でしょうか。


その3日前に、ちょうど日帰り旅にそこら辺を訪れていたので
私はビックリした次第です。


前から行ってみたかった麻原酒造。
工場と、販売店とがあるけど、店の方は駅から遠い。
こんな暑い中歩いてられんし、
工場の方がイイに決まってるので、そっちに行く事にする。


ウチからは和光市駅で乗り換えて、坂戸駅で越生(オゴセ)線に乗る。
この「越生線」ていうのが、
全長10キロちょっとの、可愛いローカル線で、
乗りテツの私としては是非乗ってみたかったのよね。


乗客もまばらで、車輌も古く、小うるさい広告動画なんかの装置も一切なく、
車窓は田畑が広がるのみ。
いいねえ、こういうの。


平日なら学生とかが多いんだろうね。
東毛呂(モロ)という小さい駅で降りて、酒蔵へ。
15分くらい歩いて、歴史のある建造物にトウチャコ。



うーん立派な長い塀だわ。で....
販売コーナーは....
うそ。閉ざされてる。


もしや....
工場裏へ回るも、人の気配さえない。
ヤラレタ。営業してないのか。


いや、田舎町あるある・ホムペに書いてある営業時間はアテにならん、
というのは何度も経験済みの私、
ちゃんと前以って電話で聞いておいたんだぞ。
「やってます」と言っていたではないか。


すぐに電話をかけると、女性が出た。
「やってますよ」
って言うけど、
「アッ、もしかして工場の方...?」
と仰る。


「の方」って...もしかして??


電話がつながったのは駅から遠い販売店の方だった。
オイオイ、この電話番号、工場の方に記載してあったよね。
離れた販売店につながるのかい!!


「住所お伝えしましょうか?」と言うけど、
もういいよ、スマホに案内してもらうから。


はあ...やられた。ここから更に30分近く歩くよ...。


しかしこんな事で出鼻をくじかれるような私ではないぞえ(笑)
肚を決めて踵を返すと奥の方に蕎麦屋が見える。
あ、この蕎麦屋、酒蔵の帰りに寄ろうと検索しておいたトコ
....って、
「準備中」やないかい!!


(――;)...................。


ローカルあるあるだから、ま、そんなに意外でもないけどね。
前なんか、15:30に店に着いたら、夜の営業は16時と書いてあるから、
それまで時間潰して16時ちょうどにその店を再訪したら、、、、


開いてない。
電話かけて営業してるかと聞いたら、
「え??........うーーーん....(間)
今日はちょっとぉ...」と言われたことさえある。


今日はチョット、って、ずいぶん自由っすね!!! (≧▽≦)
食べログで4点近く付いてますけど!!??? (・_・)


そんな目に遭う事何十回あったか。


しかし、ここは東京ではない。
東京人常識を一緒に持ち出してはならんのだ。
さ、気を取り直して、歩け歩け。


さっきまでうっすら曇ってたから涼しい風も吹いてたのに、
いきなりカッ!!と陽が射してきた。
日傘をさすが.....アヂイ。


まあ、それでも気持ちの良い田園の中を行き、
農作業の女性たちを見ながら、川を渡る。


誰も歩いていない。
車も、たまに通るくらい。


横断歩道の信号の音や、
店やら長トラックから強制的に聴かされる小うるさいガキの歌も、一切ないぞ。
そうだ、普段からそんな所で生活してれば、
脳ミソもくたびれるってもんだ。



ふと、左手の小山の中腹に、突出して高い大木を発見。
おっ、
「ご神木だ!!」
と思わず声に出る。


私は巨樹マニアでもある。
行ける範囲では沢山の巨樹を見にわざわざ出かけた。
樹は我が心の支えだ。


ご神木が見えるという事は....
近づくと、立派な寺だった。
ついでに言えば神社仏閣巡りも大事な趣味のひとつだ。
普段ならラッキー!!とばかりに絶対に立ち寄る。


しかし境内まではずいぶん急な坂を昇って行かねばならない。、
既に暑さでバテ始めていた私には、
この先販売店までまだ歩かねばならないし、もうその気力が失せていた。


すると右手の方からお坊さんがやってきて、珍しそうに私を見てから、
寺への坂を昇っていった。
こんなトコ一人で歩いてる女ヘンだもんね?


それにしても良いね、白い装束に透き通った黒い羽織、
何て美しい和服でしょうか。
こういうの好きだなあ。


ふと見ると境内下の山裾に大きなアジサイが群生している。
ちょっと見に行く。背後の林からは蝉時雨。
目を閉じて、深呼吸して、蝉声のシャワーの中に身を投じる。


少し元気を回復させて、また歩く。


農作業の人がまたもや私を変な目で見ている。
確かに。こんな山の上り口の道路を歩く人間なんていないぞよ(笑)


昼間で明るいのに、山というものの圧倒的な気配を全身に感じて、
畏怖観をもって何とか歩き続ける。


樹々のざわめきや、小川のせせらぎや、鳥の声や、
全てが心地よいのだが、同時に怖いのである。
五感以上の何かを必要とするような、圧倒的な「山」そのものの威圧だ。


山そのものが神だと崇めている。
そんな事を考えながら汗だくになっている私とは次元を異にして、
女性がママチャリでシューンと降りてくる。(笑)


やっと着いたよ、越生ブリュワリー。
もう最初から言ってよーー販売店しか開いてないって!!


中に入ると何人か客がいて、まあまあ人気の場所みたい。
取り敢えず暑くてぶっ倒れそうだから、
デッカイ扇風機の前に佇んで汗を拭く。


はあーーー。
こりゃバスも何もないから帰りはタクシーしかないな。
店内を見ると、どれも720ミリか一升瓶で、小瓶はナシ。
ああ、ムリだ、720て、そんな重いモンしょって東京まで帰る自信ない。


その時は、本当に暑くてハアハア言っていたので、持ち帰る勇気が出なかった。
普段ならそのくらい大丈夫なんだけど。
そこで見っけた小瓶のビールだけ購入。


酒蔵に来てビール1本だけと言うのは勿体無いけど、体力がなかった。
そしてタクシーを呼んで頂き、次の目的地の神社へ向かうのであった。


続く。(^o^)/