女ひとり♪家呑み日記

お酒が好きです

呑むのは、ビール、赤ワイン、日本酒、スコッチ、ブランデーです

料理はほぼツマミです(笑)
乗りテツも好きです

どうぞよろしく(^o^)/

そして祈りと、蕎麦屋呑みと。

お出かけプランを作る時は、当り前だけど自分の好きなものを幾つか織り交ぜる。
このプランを練ってる時からもう、旅は始まるんだよね。


①鉄道
②田園風景
③酒蔵
④神社&ご神木
⑤蕎麦屋


さあ4番目よ!
「どっちから行きますか」と運転手さん。
ちょっと小高い場所にその神社はあって、
長―い参道を昇らねばならないらしいのだが、砂利坂道コースと、階段コースがある。
いやもうこれ以上汗かきたくないわ、と砂利道を上まで行ってもらう。



それに、階段の方の参道は、何かいやな感じがする。
とても正気でいられないかもしれない。両側に高―く樹々がそびえていて、
こんなに天気がいいのにそこだけ暗い。
何だか異世界な空気が漂っていた。


しっかし、余計なタクシー代ついたわ...。(――;)


境内に着くと、3人くらい参拝客がいる。
多分正月とか行事の時は賑わうんだろうけども、
あちこち色々ホコリだらけで汚れていて、普段は手入れしてないという感じ。
それじゃイカンでしょう、神様のいる所は。


ま、とにかくお賽銭を投じて、拍手を打ち、手を併せる。
心をまっすぐに整え、目を閉じる。


彼氏へのお土産に、「健康おみくじ」と言うのを買う。
奥の方にもまだ社があり、そちらはお稲荷さん。
そこの前に年配の男性がひとり、じっと立っている。


何枚か辺りの写真を撮りながら近づいていくが、
手を併せるでもなく、微動だにしないで、
ただじっと社殿を見つめている。


何か邪魔したくなかったのでそこでの参拝はやめて、
さっき来た砂利道を降りるとする。


ふと見上げるとまだ、男性はお稲荷さんを見つめたままだ。
いったい何を祈り続け、どんな事を願っているのだろう。
そして、どんな人生を歩んできたのだろう。


男性は決して順風満帆な生活をしている風には見えなかった。
外見だけでは判断できないけれども。
神様、どうかあの男性の祈りを叶えてあげて下さい。
と心の中で祈った。


坂道を、5分は歩いたかな。
左側は鬱蒼とした森林で、その向こうが平行してさっきの階段コースなのよね。
ギギーー!!キーーー!!
とケタタマシイ動物の鳴き声が響いてるけど、これは鳥なのか?それとも??


参道を降り切って改めて、階段コース前の鳥居の前で手を併せる。
その階段の先までもう一度、じっくり見てみる。
あーーやっぱムリだわ。
何か蚊に刺されそうだし、
それに何かやっぱり色んな気配がビッシリうごめいていて、
その鳥居から先が異次元になっているのを感じる。
とても、怖くて入っていけない。


ま、それほど霊験あらたかな場所なのだろうね。


看板には、流鏑馬(やぶさめ)祭りの事が書いてある。
ああ、ニュースでは見た事ある、馬に乗って矢を射るヤツだっけ?
そうか、ちょっと有名な神社なのね。


と、通りの向こうに目をやると、
オット、よさげな蕎麦屋の看板。迷わず足を向ける。
大きくて立派できれいなお蕎麦屋さんだ。
店名は見た事があるから、食べログで検索したんだろう。
さっきの蕎麦屋とは縁がなかったのだ、ああ助かった。
店内も広い。先客もぼちぼちいる。



メニューを見て、食べログチェックした時に何でこっちに決めなかったのかを思い出した。お値段がすこぶるいい。冷酒が千円て、都心価格ジャン。


しかし、バテていたし折角だから、
ということで奮発して(散財とも言うが)
天せいろと日本酒小ビンを頼む。



ちょうど昼時で後から後から客が来て、あっという間に待ち客まで出来る。
人気の店なのね。
お値段がいいだけあって、店員さんがとーーっても感じイイしテキパキと動いてらっしゃる。良いお店です。


とにかくお蕎麦も天麩羅も美味しく、
ピンク色のお塩があるのが嬉しい。
天麩羅をそばつゆで頂いたり、お塩に漬けたりと、
ああーーー冷酒に合うわーーー!!日本人天才!! (^o^)/
こういう時ひとりは気楽だけど
この喜びを口に出して分かち合える相手がいないのは寂しい。

冷酒は見てみるとさっき言ってきた麻原酒造のものだった。
こんな小瓶あるんだ?お店専用なのかな?
この位の量はいつも何でもないのだが、
この時はさすがに暑すぎて参っていたのか、
3分の2飲んだ所でもう飲みたくなくなってしまい、
キャップを閉めて持ち帰ることにした。


そして毛呂駅まで歩く。帰りは八高線で。
行きと帰りでは違うルートにする様にしている。


しかし、20分ほど待つのだが、
酷暑の中の待ち時間というのは少しであっても体にこたえるね。
早く来てくれーー。


やってきたレトロな車両は見た目ステキだが、何と1両編成にヒト満載。
アヂイよーー。
まあ、この辺で暑さでバテる事は想定していたので、
予定通り飯能で西武線「ラビュー」に乗り換えて超快適な涼しいシートに沈み込む。


このラビュー、たった500円特急券上乗せするだけで
池袋までバビューーンと僅か数駅停まりですっ飛ばしてくれるという優れもの。
ボックスシートでリクライニング出来、
テーブルも付いているし窓も足元から天井まで広く、カーテンも閉められる、
高級な車両でございます。


帰路で疲れている時はお勧めです。


てなワケで、早めに自宅に帰ってシャワーでリセット、
クタクタなので取り敢えず2時間ほど昏睡状態(ウソ)に陥った後、
ツマミをいそいそと作り、頂きましたよ、麻原酒造の「5-ALA」入りビール。


この5-ALAってとっても体に良いアミノ酸らしい。
こういう画期的な新しい試みを老舗酒蔵さんがやっているというのは、尊敬するわー。
麻原酒造さん、応援してます!


そして蕎麦屋から持ち帰ったコレ。もう70ミリくらいしか残ってないが、キリリと冷やして、有り難く頂きました。


こうして持ち帰ったお酒で部屋で晩酌しながら、
その日一日の小さな旅の色々を思い出し、
それを肴に、ひとり楽しむ。

↑ ピーマン焼きびたし


いいねえ、その時間まで、まだなお旅の余韻が続くのだ。

↑ 焼いた厚揚げに小ネギ⁂お醤油をたらして

一人で健康で歩ける事、味わえる五感がある事、
こうして安全な場所で、美味しい料理とお酒を頂ける事、全てに心から感謝。


今宵も、ご馳走様でした。