女ひとり♪家呑み日記

お酒が好きです

呑むのは、ビール、赤ワイン、日本酒、スコッチ、ブランデーです

料理はほぼツマミです(笑)
乗りテツも好きです

どうぞよろしく(^o^)/

初夏の予感のひとり散歩

久々に投稿。


今日は家飲みの話じゃないけど、
会社での昼休み、何か胃の具合がよくないし
頭もボーっとする様な。何も食べたくない。
昨日日本酒を飲みすぎたのか?


天気いいなあ。あったかいし。
こんな時はこもっとらんで散歩だ!


幸い私の勤務先は郊外にあり、近くに川や公園がある。
元々はこの辺一帯田んぼだった名残で、農家も沢山あったりする。


目の前の車おびただしい国道を渡れば、大きい川があり、
そのほとりをそぞろ歩く。


川のせせらぎ。ほととぎすのさえずり。
国道のうるささが嘘のように遠くなる。


反対側は放置された農場。
うっそうとしてはいるが、鳥たちのいい憩いの場になっている。


道端の花たちも、暖かいお陽様を浴びて嬉しそうに咲き、
そよ風に揺れている。



ここを散歩するのはいつぶりかな。多分1年?
2年前の夏だよね、初めて歩いたのは。


早いなあ年月経つのは。
私も年取るわけさ。


さっきの大きい川に通じるのか、少し行くと
ちょろちょろと、本当に細く浅い小川のこみちがある。
その横も全部田んぼ。


小さく可憐な名前のわからない花々などに癒されながら、ゆっくり歩くと、
田んぼを仕切る塀の向こうに、農家の夫婦が座ってお茶をのんびり飲んでいる。


「塀」と言っても木枠に金属網をはめ込んだものだから全部通りから見えるのだが、
傍らに小さいワンコもいる。短い毛のお尻が柔らかそうで、子犬?
思わず塀に近づいてワンコをガン見(笑)


座っていたおばさんと目が合う。
おばさんは「あらこんにちは」と笑いかけてくれ、
私は「かわいいですね!!」(^O^)
おじさんも笑っている。いいなあ。


ワンコは胴輪もリードも付けられてなく、犬のままの姿で自由に田んぼを散歩している。いいなあ。幸せだなあ君は。


私も、君みたいな境遇にしてあげたい動物たちが、山ほど居るんだよ。


私は、動物をつなぐのが大嫌いだ。
今までいっぱい動物たちと暮らしてきたから、
どうしても都会の公共の場では動物自身の安全の為にも繋がざるを得なかったけど、
しばしば、人気のない原っぱに行ったりして、ワンコを放して走らせていた。


私のワンコは原っぱを見るなり、まだ車の中だというのにハアハア言って早く早くとせがみ、
いよいよ放つと勢いよく、転がるように走り回って、


時々立ち止まって私を見て、
「すごい嬉しい!!楽しい!!」と訴えてニコニコ笑った。


そのひと時は私にとっても至福の時間だった。
彼の幸せが、私の幸せなのだった。


そんな想い出を噛み締め、その農家のワンコが田んぼ散策から飼い主の足元にトコトコ戻ってくるのをニコニコ眺める。


こうやって、何も付けられず、何も人間に強制されず、ありのままの体で、
ヒトと家族然として暮らしているのを見ると、とても感動する。



そんな些細な事だったが、私の心は幸福に満たされて、更に歩く。
すぐに農協の直売所に着く。ここがお目当て。
地元野菜がお安く手に入るのだ。


ここの入り口にもまたワンコが居た。
可愛いからご挨拶に体を撫でると、とても喜んでお尻を振る。
買い物中の主を待っているらしい。


しかし、店に入ると、売り場に並んでいる物は、2年前の夏に来た時とは違っていた。
その時は唐辛子コーナーがあって、唐辛子マニアの私が喜ぶ、
色――んな種類のメキシコ系唐辛子が生で売られていた。


それが一個もない。
その時何種類か買ったら、レジで係りの女性が、
「あらーー、辛い唐辛子買って下さってありがとうございます」と言った。
そうか、こんなバカ辛いモノ買っていく日本人そうそういないんだろうな。(笑)
売れ残ったら廃棄するのかな....そしたら農家も作るのやめて...
と、色々心配したものだ。


しかしこの辺はインドや中東の外国人も多いから、そういう人たちにわかる様にどこかで売った方がいいだろう。
などと考えていたのだが、やっぱり無くなっていたか....。
とてもがっかりだ。



気を取り直して、地元で栽培されたシイタケを買おうとすると、
またまたレジの男性が、「こっちの方が安いよ」と、傍のカゴから別のを出してくれる。何でも、今朝入ってきたヤツは150円で、昼に入荷の方は230円。


どういうこと??
たかが数時間で鮮度そんな変わんないじゃん?
やっぱり、こうやって売れ残ったら廃棄するのだろうか....。


私はよく、規格落ちで市場に出なかったハネもの野菜を
破格で売っている所で野菜を大人買いしているが、
バブル期の辺りからではないだろうか。


虫食いや、何か変な形の野菜が無くなって、
みんな均一でピカピカした食品サンプルみたいなものしかスーパーに並ばなくなったのは。


日本の野菜果物は世界一と言われるが、
その陰で、こうやって規格外とされた変な形や傷の入った野菜たちは、闇に捨てられているのだ。


そもそも虫も食わんという事はそれだけ農薬も使っている事が多い。


これが日本の完璧主義の影で起こっている大問題なのである。


くるりんと尾を巻いた様なゴーヤとか、ひび割れた傷の入ったナスとか、
10個位の不均一な房がボコボコ付いて球根形ではなく何か面白い事になっちゃったニンニクとか、


見た目ヘンなだけで味も品質も素晴らしい野菜たちを、私は台所で有難く刻むのだ。


フードロス。飽食日本。色々考えてしまう。
いやいや、四の五の言ってないで、


よーし、オジサン、そのカゴ丸ごと買うわ!!
とか言っちゃえるほどのリッチな女になりたいなあ。
現実はしょぼく一袋買い、バッグにしまう女がそこにいた。
て、そもそもそんなに持って帰れんしな。



帰り、またさっきの農家の塀の中を覗くと、
おじさんおばさんの他にもう一人おじさんが増えていて、談笑していた。


その足元で、あの幸せなワンコは四肢を伸ばして土でお腹を冷やしている様で、
ヒト3人と一体化して完全に家族になっている。


ずっと、幸せでね(^_^)
と心の中で願いつつ、小川を越えたら
来た時とは違うルートで、真っ直ぐ進む。


左側もまた別の畑で、ポピーや他の花が咲き乱れていて、本当に気持ちいい。
ベンチではワンコと一緒におじさんがのほほんと座っている。
ワンコは暑そうだが、いい光景だ。


大きい川まで来ると、毎日乗っている電車の鉄道橋がかかっていて、
これは私の好きな「トラス橋」である。
電車がそこを走ると、なかなかいい眺めで、
特に夕焼けをバックに電車がここを通過する様は、萌える。(笑)



営業車がこの川沿いの、誰も通らないような道の木陰で休んでいる。
いいなあ。私も、車に乗るような仕事がしたい。
ひとりになりたい...。
車に乗ってどこか遠くへ行きたい。



車を手放して5月でちょうど2年が経つ。
運転への執着は解けたものの、時々無性に乗りたくなる。
ちょっとだけ、胸が苦しくなるような気がした。


また、ほととぎすが鳴いている。
神は、こんなにも美しい音楽を喉で奏でる可憐な生き物を、創作したのだから、
私達はそれを傷つけないよう、守っていかなければならないのだ。


また、来た時の大きい橋を渡ると、まるで次元を超えたかの様に、
行き交う車の喧騒が聴こえてきたのだった。

そして祈りと、蕎麦屋呑みと。

お出かけプランを作る時は、当り前だけど自分の好きなものを幾つか織り交ぜる。
このプランを練ってる時からもう、旅は始まるんだよね。


①鉄道
②田園風景
③酒蔵
④神社&ご神木
⑤蕎麦屋


さあ4番目よ!
「どっちから行きますか」と運転手さん。
ちょっと小高い場所にその神社はあって、
長―い参道を昇らねばならないらしいのだが、砂利坂道コースと、階段コースがある。
いやもうこれ以上汗かきたくないわ、と砂利道を上まで行ってもらう。



それに、階段の方の参道は、何かいやな感じがする。
とても正気でいられないかもしれない。両側に高―く樹々がそびえていて、
こんなに天気がいいのにそこだけ暗い。
何だか異世界な空気が漂っていた。


しっかし、余計なタクシー代ついたわ...。(――;)


境内に着くと、3人くらい参拝客がいる。
多分正月とか行事の時は賑わうんだろうけども、
あちこち色々ホコリだらけで汚れていて、普段は手入れしてないという感じ。
それじゃイカンでしょう、神様のいる所は。


ま、とにかくお賽銭を投じて、拍手を打ち、手を併せる。
心をまっすぐに整え、目を閉じる。


彼氏へのお土産に、「健康おみくじ」と言うのを買う。
奥の方にもまだ社があり、そちらはお稲荷さん。
そこの前に年配の男性がひとり、じっと立っている。


何枚か辺りの写真を撮りながら近づいていくが、
手を併せるでもなく、微動だにしないで、
ただじっと社殿を見つめている。


何か邪魔したくなかったのでそこでの参拝はやめて、
さっき来た砂利道を降りるとする。


ふと見上げるとまだ、男性はお稲荷さんを見つめたままだ。
いったい何を祈り続け、どんな事を願っているのだろう。
そして、どんな人生を歩んできたのだろう。


男性は決して順風満帆な生活をしている風には見えなかった。
外見だけでは判断できないけれども。
神様、どうかあの男性の祈りを叶えてあげて下さい。
と心の中で祈った。


坂道を、5分は歩いたかな。
左側は鬱蒼とした森林で、その向こうが平行してさっきの階段コースなのよね。
ギギーー!!キーーー!!
とケタタマシイ動物の鳴き声が響いてるけど、これは鳥なのか?それとも??


参道を降り切って改めて、階段コース前の鳥居の前で手を併せる。
その階段の先までもう一度、じっくり見てみる。
あーーやっぱムリだわ。
何か蚊に刺されそうだし、
それに何かやっぱり色んな気配がビッシリうごめいていて、
その鳥居から先が異次元になっているのを感じる。
とても、怖くて入っていけない。


ま、それほど霊験あらたかな場所なのだろうね。


看板には、流鏑馬(やぶさめ)祭りの事が書いてある。
ああ、ニュースでは見た事ある、馬に乗って矢を射るヤツだっけ?
そうか、ちょっと有名な神社なのね。


と、通りの向こうに目をやると、
オット、よさげな蕎麦屋の看板。迷わず足を向ける。
大きくて立派できれいなお蕎麦屋さんだ。
店名は見た事があるから、食べログで検索したんだろう。
さっきの蕎麦屋とは縁がなかったのだ、ああ助かった。
店内も広い。先客もぼちぼちいる。



メニューを見て、食べログチェックした時に何でこっちに決めなかったのかを思い出した。お値段がすこぶるいい。冷酒が千円て、都心価格ジャン。


しかし、バテていたし折角だから、
ということで奮発して(散財とも言うが)
天せいろと日本酒小ビンを頼む。



ちょうど昼時で後から後から客が来て、あっという間に待ち客まで出来る。
人気の店なのね。
お値段がいいだけあって、店員さんがとーーっても感じイイしテキパキと動いてらっしゃる。良いお店です。


とにかくお蕎麦も天麩羅も美味しく、
ピンク色のお塩があるのが嬉しい。
天麩羅をそばつゆで頂いたり、お塩に漬けたりと、
ああーーー冷酒に合うわーーー!!日本人天才!! (^o^)/
こういう時ひとりは気楽だけど
この喜びを口に出して分かち合える相手がいないのは寂しい。

冷酒は見てみるとさっき言ってきた麻原酒造のものだった。
こんな小瓶あるんだ?お店専用なのかな?
この位の量はいつも何でもないのだが、
この時はさすがに暑すぎて参っていたのか、
3分の2飲んだ所でもう飲みたくなくなってしまい、
キャップを閉めて持ち帰ることにした。


そして毛呂駅まで歩く。帰りは八高線で。
行きと帰りでは違うルートにする様にしている。


しかし、20分ほど待つのだが、
酷暑の中の待ち時間というのは少しであっても体にこたえるね。
早く来てくれーー。


やってきたレトロな車両は見た目ステキだが、何と1両編成にヒト満載。
アヂイよーー。
まあ、この辺で暑さでバテる事は想定していたので、
予定通り飯能で西武線「ラビュー」に乗り換えて超快適な涼しいシートに沈み込む。


このラビュー、たった500円特急券上乗せするだけで
池袋までバビューーンと僅か数駅停まりですっ飛ばしてくれるという優れもの。
ボックスシートでリクライニング出来、
テーブルも付いているし窓も足元から天井まで広く、カーテンも閉められる、
高級な車両でございます。


帰路で疲れている時はお勧めです。


てなワケで、早めに自宅に帰ってシャワーでリセット、
クタクタなので取り敢えず2時間ほど昏睡状態(ウソ)に陥った後、
ツマミをいそいそと作り、頂きましたよ、麻原酒造の「5-ALA」入りビール。


この5-ALAってとっても体に良いアミノ酸らしい。
こういう画期的な新しい試みを老舗酒蔵さんがやっているというのは、尊敬するわー。
麻原酒造さん、応援してます!


そして蕎麦屋から持ち帰ったコレ。もう70ミリくらいしか残ってないが、キリリと冷やして、有り難く頂きました。


こうして持ち帰ったお酒で部屋で晩酌しながら、
その日一日の小さな旅の色々を思い出し、
それを肴に、ひとり楽しむ。

↑ ピーマン焼きびたし


いいねえ、その時間まで、まだなお旅の余韻が続くのだ。

↑ 焼いた厚揚げに小ネギ⁂お醤油をたらして

一人で健康で歩ける事、味わえる五感がある事、
こうして安全な場所で、美味しい料理とお酒を頂ける事、全てに心から感謝。


今宵も、ご馳走様でした。

またまた酒蔵をたずねて

先々週、1か月分降雨量の雨が一晩で降ってしまい、
あちこちで冠水してしまった埼玉県北部のこと、
ご存知でしょうか。


その3日前に、ちょうど日帰り旅にそこら辺を訪れていたので
私はビックリした次第です。


前から行ってみたかった麻原酒造。
工場と、販売店とがあるけど、店の方は駅から遠い。
こんな暑い中歩いてられんし、
工場の方がイイに決まってるので、そっちに行く事にする。


ウチからは和光市駅で乗り換えて、坂戸駅で越生(オゴセ)線に乗る。
この「越生線」ていうのが、
全長10キロちょっとの、可愛いローカル線で、
乗りテツの私としては是非乗ってみたかったのよね。


乗客もまばらで、車輌も古く、小うるさい広告動画なんかの装置も一切なく、
車窓は田畑が広がるのみ。
いいねえ、こういうの。


平日なら学生とかが多いんだろうね。
東毛呂(モロ)という小さい駅で降りて、酒蔵へ。
15分くらい歩いて、歴史のある建造物にトウチャコ。



うーん立派な長い塀だわ。で....
販売コーナーは....
うそ。閉ざされてる。


もしや....
工場裏へ回るも、人の気配さえない。
ヤラレタ。営業してないのか。


いや、田舎町あるある・ホムペに書いてある営業時間はアテにならん、
というのは何度も経験済みの私、
ちゃんと前以って電話で聞いておいたんだぞ。
「やってます」と言っていたではないか。


すぐに電話をかけると、女性が出た。
「やってますよ」
って言うけど、
「アッ、もしかして工場の方...?」
と仰る。


「の方」って...もしかして??


電話がつながったのは駅から遠い販売店の方だった。
オイオイ、この電話番号、工場の方に記載してあったよね。
離れた販売店につながるのかい!!


「住所お伝えしましょうか?」と言うけど、
もういいよ、スマホに案内してもらうから。


はあ...やられた。ここから更に30分近く歩くよ...。


しかしこんな事で出鼻をくじかれるような私ではないぞえ(笑)
肚を決めて踵を返すと奥の方に蕎麦屋が見える。
あ、この蕎麦屋、酒蔵の帰りに寄ろうと検索しておいたトコ
....って、
「準備中」やないかい!!


(――;)...................。


ローカルあるあるだから、ま、そんなに意外でもないけどね。
前なんか、15:30に店に着いたら、夜の営業は16時と書いてあるから、
それまで時間潰して16時ちょうどにその店を再訪したら、、、、


開いてない。
電話かけて営業してるかと聞いたら、
「え??........うーーーん....(間)
今日はちょっとぉ...」と言われたことさえある。


今日はチョット、って、ずいぶん自由っすね!!! (≧▽≦)
食べログで4点近く付いてますけど!!??? (・_・)


そんな目に遭う事何十回あったか。


しかし、ここは東京ではない。
東京人常識を一緒に持ち出してはならんのだ。
さ、気を取り直して、歩け歩け。


さっきまでうっすら曇ってたから涼しい風も吹いてたのに、
いきなりカッ!!と陽が射してきた。
日傘をさすが.....アヂイ。


まあ、それでも気持ちの良い田園の中を行き、
農作業の女性たちを見ながら、川を渡る。


誰も歩いていない。
車も、たまに通るくらい。


横断歩道の信号の音や、
店やら長トラックから強制的に聴かされる小うるさいガキの歌も、一切ないぞ。
そうだ、普段からそんな所で生活してれば、
脳ミソもくたびれるってもんだ。



ふと、左手の小山の中腹に、突出して高い大木を発見。
おっ、
「ご神木だ!!」
と思わず声に出る。


私は巨樹マニアでもある。
行ける範囲では沢山の巨樹を見にわざわざ出かけた。
樹は我が心の支えだ。


ご神木が見えるという事は....
近づくと、立派な寺だった。
ついでに言えば神社仏閣巡りも大事な趣味のひとつだ。
普段ならラッキー!!とばかりに絶対に立ち寄る。


しかし境内まではずいぶん急な坂を昇って行かねばならない。、
既に暑さでバテ始めていた私には、
この先販売店までまだ歩かねばならないし、もうその気力が失せていた。


すると右手の方からお坊さんがやってきて、珍しそうに私を見てから、
寺への坂を昇っていった。
こんなトコ一人で歩いてる女ヘンだもんね?


それにしても良いね、白い装束に透き通った黒い羽織、
何て美しい和服でしょうか。
こういうの好きだなあ。


ふと見ると境内下の山裾に大きなアジサイが群生している。
ちょっと見に行く。背後の林からは蝉時雨。
目を閉じて、深呼吸して、蝉声のシャワーの中に身を投じる。


少し元気を回復させて、また歩く。


農作業の人がまたもや私を変な目で見ている。
確かに。こんな山の上り口の道路を歩く人間なんていないぞよ(笑)


昼間で明るいのに、山というものの圧倒的な気配を全身に感じて、
畏怖観をもって何とか歩き続ける。


樹々のざわめきや、小川のせせらぎや、鳥の声や、
全てが心地よいのだが、同時に怖いのである。
五感以上の何かを必要とするような、圧倒的な「山」そのものの威圧だ。


山そのものが神だと崇めている。
そんな事を考えながら汗だくになっている私とは次元を異にして、
女性がママチャリでシューンと降りてくる。(笑)


やっと着いたよ、越生ブリュワリー。
もう最初から言ってよーー販売店しか開いてないって!!


中に入ると何人か客がいて、まあまあ人気の場所みたい。
取り敢えず暑くてぶっ倒れそうだから、
デッカイ扇風機の前に佇んで汗を拭く。


はあーーー。
こりゃバスも何もないから帰りはタクシーしかないな。
店内を見ると、どれも720ミリか一升瓶で、小瓶はナシ。
ああ、ムリだ、720て、そんな重いモンしょって東京まで帰る自信ない。


その時は、本当に暑くてハアハア言っていたので、持ち帰る勇気が出なかった。
普段ならそのくらい大丈夫なんだけど。
そこで見っけた小瓶のビールだけ購入。


酒蔵に来てビール1本だけと言うのは勿体無いけど、体力がなかった。
そしてタクシーを呼んで頂き、次の目的地の神社へ向かうのであった。


続く。(^o^)/